発散とまとめ

ドイツはTübingenに留学してます。内容は留学に関係あったりなかったり。

外国人に日本語の仕組み説明するのすごい難しい件。

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テュービンゲン大学は10月4日現在、未だ夏休み中です。秋学期は10月後半から始まります。私は9月中旬にこちらへきてから3週間、留学生用のドイツ語StartKursでドイツ語を学びました。StartKursには様々な国の大学生がいます。

彼らと話す中で時々、「日本人は中国人と互いの国の言葉で意思疎通ができるのか」ということを聞かれました。もちろん答えはノーです。同じラテン語由来で、互いの国の言葉で話しても大まかなテーマは逃さないと言われるフランス語、イタリア語、スペイン語と異なり、日本語は中国語由来でも中国人と互いの国の言葉で会話することはできません。なぜなら日本語は中国由来の発音である音読みのほかにオリジナルの発音である訓読みも用いているから。そして筆記には漢字だけでなく仮名文字も混ぜて用いるからですよね。

 


ここまではわりと容易く理解してもらえるし自分も説明できます。しかしこうなると大概「え?3種類の文字って何?どういうこと?」と聞かれます。そしてひらがな、カタカナ、漢字の違いを説明したのですがこれが本当に難しい!
私は日本語を母国語としているから日本語の仕組みについて改めて考える機会なんてありませんでした。だからこそ日本語で説明するのも訳分からなくなりそうなのに、何よりここは日本じゃない!私の乏しい英語力を駆使して説明しなきゃいけないのが本当に大変だった!

 


結局、ひらがなカタカナはアルファベットみたいな感じで日本語の発音を表していて、漢字はそれそのもので意味を持つから、漢字にひらがなを当てはめて漢字の発音を決まるんだよ。カタカナは主に外来語表記に使うよ。
とだけ説明しました。日本語の文章にしてみるとこれだけです。でもこれ、私がすでに何人かの友達に説明した後でようやっとこれでシンプルに伝わるなって自分なりに説明を研ぎ澄ました後の要は完成形です。

 


最初にこの質問をされた時は「え?なんて説明したらいいんだ!?」と困惑したし英語だしで本当に回りくどく説明してしまって聞いてくれたスペイン人の彼に申し訳なかった。(彼が真面目で熱心に私の拙い話を聞いてくれる優しい青年だったから最後まで話せたようなもん)

 


でもこのいろんな国の人がいる環境でこんな質問をされなければ、私は改めて自分の母国語について考え直すことはなかったし、母国語のことなのに満足に説明できないままでした。
日本のことは色々聞かれて、いろいろな質問に答えてきたけれども、この質問は自分にとっても大きな学びになったなあと思います。

 


そして改めて、日本語ってよくできてるなあとも思ったし、日常的に3種類の文字を使いこなしてるんだから、ドイツ語のウムラウト使うタイミングわからんとか言ってられないですよね。
やっぱりアルファベットを主に使う語圏の国の人からすると、3種類の文字と漢字の種類の多さは信じられないそうです。
今度は私もアラビア語とかペルシャ語、ハングル語などの国の言葉の仕組みについて聞いてみようと思います。